さて、前回11月初めから開始されている部分的ロックダウンの延長についてお知らせしましたが、12月13日(日)、メルケル首相と連邦政府および州政府の代表によるビデオ会議において現在の部分的ロックダウンの再々延長、および追加的規制に関して決定が下されました。
現在のドイツの状況
12月13日現在把握できる情報では、一日の感染者数は引き続き2万人前後を推移、過去7日間での感染者数は約14万人、死亡者数は2万2千人に迫る勢いという状態です。
そしてこれまでの感染者総数は132万人を突破しました(この人数はドイツ3番目の都市ミュンヘンの人口に迫る勢いです)。
特に一日当たりの感染者数が一向に減少傾向を見せず、部分的なロックダウンが効果を見せていないことがはっきりしてきました。
RKI - Coronavirus SARS-CoV-2 - COVID-19: Fallzahlen in Deutschland und weltweit
12月13日に発表された今後の規制について
まずは11月初旬から始まっている2度目のロックダウンの延長決定がさらに継続され、暫定的に12月20日までとなっていたロックダウンの期限が来年1月10日まで延長となりました。
- 引き続き、他者とのプライベートでの交流は制限され、2世帯5人まで(ただし14歳までの子供は含まず)となります。
- クリスマス期間(12月24日から26日)に関しては、特別に上記制限を超えることも認められますが、極力大人数にならぬように注意を呼び掛けています。
- また同様に大晦日や元旦での集まりや深夜の花火などについても規制が加わります。
- そして、これまで認められてきた一般商店の営業が12月16日より禁止となり来年1月10日まで生活必需品関連の店のみ営業が認められます。(食料品店、青空市場、その他食料品販売、乳幼児用製品店、薬局、救急医療関係、ドラッグストアー、眼鏡屋、補聴器取扱店、ガソリンスタンド、自動車修理店、自転車修理店、銀行、信用金庫、郵便局、清掃業、コインランドリー、新聞販売所、動物用ペット用品販売店、クリスマスツリーの販売所、卸業)
- また医療目的でないボディケアーやこれまで認められてきた美容院も閉鎖が決まりました。
- 学校に関しても12月16日以降(来年1月10日まで)、基本的に閉鎖、幼稚園や保育所に関しては状況に応じて対応となるようです。
- 一般企業に対しては、12月16日以降(来年1月10日まで)を休業とするかもしくは自宅勤務のみが可能か確認するよう要請が出ています。
- 飲食業は引き続き店舗内での食事提供は行えず、テイクアウトまたはデリバリーのみ可能となります。また12月16日から来年1月10日までは屋外での飲酒は罰金の対象となります。
さらに、教会での活動や老人ホームなどに関するルール、中小企業を対象にした固定費負担などのサポートなどについても発表がありました。
来年1月5日に改めて1月11日以降の方針に関して発表が行われるようです。
参考資料:(上記情報は下記のサイトで公表されている情報の一部重要性の高そうな部分のみをピックアップしています。正確な情報は下記のサイトでご確認ください)
まとめ
他の欧州諸国がこれまでの厳しい外出制限から部分的ロックダウンンへ移行していく中、部分的ロックダウンだけを継続していたドイツは、状況改善の兆しが見えず、ついに年越しで規制強化でのロックダウンへ移行します。
すでに数日前からメルケル首相が訴えていたため、驚きはありませんが12月13日(日)決定で16日(水)から規制強化となるため、月曜日と火曜日は混乱が起きることと思います。
ワクチンの接種に関しても現時点ではまだ接種センター準備に関する話題のみで具体的なEMAによる認可に関するニュースは出ていません。
今回のクリスマス、年末年始を含むロックダウンで少しでも状況が改善することを願うばかりです。