2020年12月21日、EMA(欧州医薬品庁)がついに欧州におけるコロナワクチンに対しゴーサインを出しました。
これに基づき、EU委員会の承認が下り各地へのワクチンのデリバリーが開始されました。
ワクチン接種開始!
ドイツでは、上記プロセスにのっとり本日12月27日(日)よりワクチンの接種が各地のワクチン接種センターにて開始されました。
ドイツ全土で相当数のワクチン接種センターが設置され、これから連日休みなくワクチンの接種が行われるのですが、当初心配されていた接種センターで勤務する期間限定の臨時職員の採用に関しては、私が住むエリアでは850人を超える応募があり、現在新規の応募を止めているほど、十分に人員が確保できたようです。
何せ、週末も祝日もなく、毎日朝の7時から夜の10時まで行われるワクチン接種のため、人員が確保できなければ予定している接種数をこなせない可能性があるだけに心配されていました。
これからの流れ
昨日のニュースでは、すでに例外的に高年齢者へのワクチン接種を行う映像が流されていましたが、今日から医療従事者や高齢者を中心に接種が本格的にドイツ全土で開始されました。
その後も(ワクチンの供給量にもよりますが)引き続き高齢者や疾患のある方、公共的職業(警察官や消防士など)の方々が優先的にワクチン接種を受けることになります。
一般の人々がワクチン接種を受けられるのはまだまだ先の話ですが、それまでは申し込み可能の連絡を待ち続けるしかないようです。
申し込みの連絡は住民届に基づいて各エリアで行われるようです。
もちろん費用は無料となっており、また接種を受けるかどうかは任意となります。
供給されるワクチン
現在、認可が下りたワクチンはファイザー製薬のワクチンです(ドイツでは共同開発を行ったビオンテック社のワクチンと呼ばれます)。
その他のワクチンもEMAの認可を待っている状態化と思います。
最後に
ついにワクチンの接種が始まりましたが、クリスマス・年末時期を迎えた欧州では引き続き感染者の数が高止まり状態です。そのうえ、イギリスで確認された異変種もすでに欧州各国で感染者の入国が確認されており、新しい感染リスクが高まっています。
ロックダウンのため、クリスマス前最後の週末もスーパーマーケットなどの一部を除くとすべて閉店されているため、例年の混雑はなかったようですし、また夜の人出も少ないようです。
今回のロックダウンは来年1月10日まで継続されますので、その間に少しでも状態が改善し、医療崩壊につながらないことを願うばかりです。