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ヨーロッパ・ドイツでの日常生活からぽつりぽつり書きたいことを書いていきます。

スペイサイドの手作りシングルモルトウイスキー・Glen Elgin 12年

今回ご紹介するウイスキースコットランドのスぺイサイド地域 グレン・エルギン 12年(Glen Elgin)となります。 1898年設立の比較的小規模の蒸留所で造られるシングルモルトウイスキーです。

さて、今回はどんな世界を見せてくれるでしょうか?

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Glen Elgin蒸留所の紹介

1898年に設立されたこの蒸留所は当時のウイスキーブーム期の最後に建てられた蒸留所でした(最初の蒸留は1900年)。建築家のチャールズ・ドイグは当時、この先50年は新しい蒸留所が作られることはないと考えていました。

彼のほぼ予想通り、次の蒸留所が作られたのは1958年だったそうです。

このようにややブームが過ぎてらか設立された蒸留所であったせいか、活動停止期間も多く、その都度競売にかけられるなど、不安定な生産を繰り返していました。

しかし1936年以降は状況が少しづつ変化し、ホワイトホースの配下に入ってからホワイトホースのブレンドモルトウイスキー蒸留に専念していきます。

 1964年にはチャールズ・ドイグによる蒸留所は取り壊され新しい設備を導入し、ポットスティルも現在の6基となりました。
現在もミルビュイ・ロッホ湖を水源とする水を利用し、年間約180万リットルのアルコール生産しています。
また一般見学等の受け入れは行っていないようです。

Glen Elgin 12年について

今回紹介するスタンダードな12年を中心に、16年、20年、32年などもあったようですが、現在入手可能なのはほぼ12年に限定されているかと思います。さらにシグナトリーなどのボトラーズ物が流通しています。

香り:アーモンド、マジパン、フルーツの甘味

味わい:甘く熟成したプラムやはちみつを感じるバランスの取れた味わい

余韻:引き際よくバランスに良さを感じる

我々の感想

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色:やや薄めの琥珀色。バーボン樽らしい濃すぎない明るいイメージ

香り:しっかりとしたモルト熟成香と淡いバーボン樽の香り。ナッツや柑橘系のフルーツを中心にとしたモルトを感じるイメージ

わい:癖のないまろやかな口当たり、少し加水するほうが香りも広がり味わいもナッツを中心に広がる感じ

余韻:穏やかにゆっくり溶けていくように消えていく

まとめ

全体として突出した個性はありませんが、とてもシンプルでスタンダードなシングルモルトウイスキーです。ある意味とてもピュアです。

現在もメインはホワイトホースの重要なブレンドウイスキーですが、ボトラーズ物も含めてオリジナル製品としてもとても好きな一本です。

何を飲むか迷った時の一本として楽しんでいます。