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ヨーロッパ・ドイツでの日常生活からぽつりぽつり書きたいことを書いていきます。

【新型コロナウイルス】ドイツでセルフ簡易(抗原)検査キット、使ってみました。

世界中でますます勢いを増す新型コロナウイルスの変異株ですが、昨年11月からロックダウンを繰り返すドイツでも、ここ2ヶ月間は、収まるどころか新たな広がりを見せております(ドイツでは第3波と呼ぶ)

しかしあまりに長期間の完全なロックダウンは社会的にも問題を呈してしまうこともあり、やむを得ず営業や接触を認めざるを得ない状況も生まれつつあります。

それを可能にするために、ドイツでもすでにセルフ簡易検査キットの販売が始まっています。

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現在のドイツの状況

ドイツでは4月21日にドイツ連邦議会において感染防止法の改正案(通称:Notbremse 緊急ブレーキ)を議決しました。

4月23日に施行されたこの改正法では、連邦全体に対し新たに10万人当たりの過去7日間に感染者数が3日連続して100人を超える地域、都市に対し、新たな規制が加わります。

  • 私的な集まりは自身の世帯に加え、他の世帯の1名まで(接触制限)
  • 夜10時から翌朝5時までの外出規制(野外での個人的スポーツや散歩などは深夜12時までOK)
  • 学校へ登校する場合は週に2度のセルフ簡易検査テストを実施(上記指数が165人を超える場合は登校の停止、自宅学習/オンライン授業へ)
  • スーパーマーケットなど生活必需品を扱う商店は営業を継続(消毒やマスク着用義務)
  • その他一般商店は指数が150人までであれば、事前のアポイントと簡易検査テストの陰性結果表示で買い物が可能、指数がそれ以上となる場合は営業禁止
  • 野外の動物園/植物園は訪問可能(陰性結果の表示義務)、またスポーツは2名または同世帯内で可能
  • レストラン、宿泊施設、娯楽施設/文化施設は上記指数が100を超えている場合は閉鎖、引き続きテイクアウトやデリバリーでの飲食店の営業は可能
  • 医療及び同等のケアー等に関してはマスク着用を前提に可能。ただし美容院/理髪店や足のケアーに関しては陰性結果の提示を前提
  • 業務的に可能である場合、雇用主は自宅勤務の機会を提供し、従業員は自宅勤務が可能であれば受け入れる義務を負う(これまで以上に強く自宅勤務を求められる)

www.bundesregierung.de

www.bundesregierung.de

セルフ簡易検査キットでの検査結果を必要とする場面

上記の規制の中でも、学校に登校する生徒や一般商店での物品購入、美容院/理髪店などへの訪問には当日行ったセルフ簡易検査テストの陰性結果が必要となっています。

そのため、薬局はドラッグストア等でセルフ簡易検査キットが幅広く販売されています。一回分は約8ユーロ程度となっています。

検査キット使ってみました!

さて、やっと今日の主題ですが、さっそく検査キットを入手してお試しに検査してみました。

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箱を見る限り、PCR検査のように鼻に綿棒を入れてグリグリしなければならないようです。さっそく箱を開けて中身を確認していきます。

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長い綿棒に、液体の入った容器、それに検査結果を表示する試験紙の入った器具、さらに使用済みのブツを入れるビニール袋(BIOHAZARDの表記あり)。

説明書を見ると、

  • まず綿棒の先を1.5cmほど鼻の中に入れて側面を擦る様に、最低15秒、4-6回は擦る
  • そののち、容器のふたを開け、先ほどの綿棒を入れ、15秒程度、綿棒の先を押し付けるようにして液体に浸す
  • 綿棒を取り出し容器に蓋をし、検査結果を表示する器具の”S”のところ(写真では右側のくぼみ)に3-4滴、容器内の液体を垂らす
  • すぐに中の試験紙がピンク色に変化しながら”T”~”C”のほうへ色を広げていく

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  • そのまま15分、変化を観察する

”C”と”T”の両方に線が出たら陽性、”C”だけなら陰性、”T”だけなら無効

無事、簡易検査キットでは陰性となりました。

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まとめ

少しでも社会活動の範囲を広げるために導入されたセルフ簡易検査キットですが、その正確性はどうも今一つのようです。

あくまで、気休めまたは念のため程度の気持ちで、引き続き自己管理が必要そうです。

ワクチンの接種率は2度目を完了した方が7%、1度目を終了した方は22.8%まで上昇してきましたが、感染者数は高止まりしたまま(1日当たり2-3万人程度)で推移しています。