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ヨーロッパ・ドイツでの日常生活からぽつりぽつり書きたいことを書いていきます。

【新型コロナウイルス】夏を迎えたドイツの今

少し間が空きましたが、欧州全体で7月より一気に規制が緩み、すっかり夏休み・ヴァカンスのシーズンとなりました。

ワクチン接種の進む欧州では、多くの国で感染者数の減少がみられていましたが、ここ数週間は、気の緩みか、変異株の影響か、再び増加傾向にあります。

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今日は、現在の状況を統計なども見ながら考えていきたいと思います。

ドイツでの感染者数の増加と現在の状況

4月-5月と日に日に感染者数が減少し、過去7日間の10万人当たりの感染者数も一桁、一日当たりの感染者数もドイツ全体で数百人となっていたドイツですが、ここ1-2週間は再び増加傾向にあります。

7月20日時点での過去7日間の10万人当たりの感染者数は11名、一日当たりの感染者数は1183名と一時期に比べるとやや高めです。しかしそれほどでもない。

私たちは、正直言って、もっと勢いよく感染者数が伸びるのではと恐れていました。

現在も公共交通機関や建物内など人が密集しやす場所では引き続きマスク着用が必要ですが、レストラン等もオープンし、陰性証明またはワクチン証明があれば屋内での飲食も自由となります(州によってはそれらの証明すら必要ない)。

また、観光目的での宿泊も同じ条件下で解放されています(ビジネスでは陰性証明等がいらないがプライベートだと提示を求められる変なシステム)。

つまりほぼほぼ自由に活動ができるようになりました。

また欧州他国でも同様に開放が進み、夏のヴァカンスシーズンを迎え、空港はかつての混雑を取り戻しつつあります。

ワクチン接種の状況

7月19日現在のドイツのワクチン接種状況は1度目の接種を終えた者がついに60%に達しました(49.931.406人)。2度目の接種も終えた者は46.7%となっています(38.843.476)。

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つまりここまで接種が進むと、接種希望があれば少なくとも1回目の接種は受け終わっているか、すでに予約が済んでいる状態となっています。

そのためか、一日当たりの接種者数は以前ほど高くないように見えます(曜日により大きな差が生じ一日当たりの接種者数は90万~20万人ぐらいで推移)。

廻りでも接種希望があるのに接種が受けられない(予約が取れない)というケースはほぼ聞こえなくなり、一部の接種を希望しない者を除けば、そのほとんどが接種を受けられる状況に代わってきました。

また、これまでワクチン接種会場が主な接種場所だったのに対し、病院や企業医の下での接種が増えたことで、接種希望者の選択の余地が広がったことも要因かと思います。

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我々もすでに2度目の接種も終了しています。

欧州でワクチン接種を完了するということ

7月1日以降、欧州では共通のワクチンパスが導入されました。

ドイツを例にとると、

  1. これまで国内で使用されていた一般的なワクチン手帳は引き続き有効(接種の証明は引き続きこのワクチン手帳へ書き込まれている)
  2. 上記ワクチン手帳の基づくワクチンパスの発行(指定の薬局等へワクチン手帳と身分証明書を持ち込み作成を依頼すると、バーコード付きの紙のワクチンパスを発行してもらえる)
  3. ワクチンパス上のバーコードを指定のアプリで読み込むことでスマートフォンにワクチンパスを取り込める

上記の接種証明はどれでも有効であり、複数を持ち歩く必要は無いようです。無論、上記の接種証明は2度目の接種後(J&Jは1度目の接種後)、指定の日数が経過して初めて有効となります(日付が入っているのでごまかせない)。

まとめ

基本的に欧州内の旅行ではこのワクチンパスを持っていれば、飛行機の搭乗の際も陰性証明は必要ありません(列車や自動車等で国境を跨いで移動する場合も同様)。さらに隔離義務などからも解放されることが多く(行先の状況にも依存する)、ほぼ自由行動のためのフリーパスとなっています。

イギリスなどでも感染者数が高止まりになっているのにすべての規制を撤廃したニュースをごらんになったことと思います。

欧州はまさに今その状態となっており、接種を終えた者からどんどんと旅行に出かけています。そんな中、ポルトガルやスペイン、さらにギリシャが再びリスク地域に逆戻りしてしまいました。

それでも、旅行を取りやめるという声はほとんど聞こえてきません。

本当にワクチンの効果で、感染したとしても重症化しないことを祈るばかりです。