さて、今回ご紹介するレストランはドイツ・フランクフルトにあるブラッセリーMON AMIE MAXIです。
ドイツでは珍しく海物を中心としたフレンチのレストランです。
レストランの場所
フランクフルトの旧市街、旧オペラ座から歩いて5分程度、平日の日中であればサラリーマンが行きかうビジネス街、夜はスーツを着た人たちが食事に訪れるような少しドイツっぽくない雰囲気のエリアにあります。
今回の訪問について
今回の訪問は、実はAmexカード絡みです。コロナ禍で利用頻度が落ちているクレジットカード。カード会社も様々な特典を打ち出していますが、アメックスではドイツの会員限定でプラチナ以上のカード保持者に向け、欧州内の指定されたレストランであれば200ユーロまで負担するというキャンペーンを始めました。
一度に使う必要はなく、とにかく200ユーロまでカード引き落としの際にアメックス側からクレジットが入る仕組みです(従ってお店では普通に支払いをします)。
どこのレストランでも利用できるというわけではないのがミソで、なかなか希望通りのお店が見つからない!
そんな中、ブラッセリーで海産物アリのこのレストランを見つけ、いそいそと訪問しました(下記の宿泊中の訪れました)。
日曜日の夜の訪問ということでビジネス街であるこの地域はやや静かな感じ。
それでも、私たちの前に入っていったカップルを見てかなり焦りました💦
男性は明らかにオーダースーツ、女性も明らかに着飾っており、正直、しくじったかな感が広がります。
とはいえここまで来てしまった以上、逃げることもできず、予約を伝え席に案内されました。着席に周りを見渡してみると、まだ時間が早いこともあり、我々より前に来ていたのはほんの数組、でも男性はみなスーツ(間違いなくオーダースーツです。既製品とはラインが違います!)。
さて、こちらのレストランですが、コロナの安全対策にテーブル間はすべて分厚いアクリルの衝立で仕切られておりました。
またサービスのメンバーの対応や動きもとてもよく、思わず”ここドイツ?”といった感じです。
それにしても日曜日の夜に、着飾った人たちがこの後、次々と現れ、それはそれで結構興味深く、面白くもありました。
こちらのレストランの住所及び連絡先は下記のとおりです。
選んだお料理たち
今回は少し予算を気にしつつも、アラカルトメニューから適当に頼んでいくことにしました。
飲み物は、ミネラルウォーター1本と、グラスワイン。ワインはメニューに載っておらず、特にワインリストを渡されることもなかったので、「白ワインをグラスでお願いします。」と言ったところ、ブドウの種類を尋ねられました。注文したお料理に一番合いそうなワインはどれかと聞くと、ソーヴィニヨンブランをすすめられたので、それをお願いしました。なくなればまた頼めばいいよねと言っていたら、カラフェで出てきて、最後までそのワインがもちました。ほどよい酸味にフレッシュな果実味があり、牡蠣ともぶつかることなく、今回のお料理のお供にはとても良いワインでした。
そうそう、こちらのお店では、メニューにバゲットと2種類のバター、3.90ユーロという項目があるのですが、これは頼まずとも勝手に出てきました。もちろんメニュー通りの料金を取られます。
まずは出始めたばかり?の牡蠣
6個、12個、24個という選択肢があり、更に牡蠣の種類も3種類から選ぶようになっていました。私たちはDegustation(お試しセット)の6個盛りを選びました。3種類のカキが2個ずつ入っているというものです。
日頃あまり種類を気にすることがない牡蠣ですが、種類によって味が違うんですね。そして見た目も。
以前、アイルランドに行ったときにも、種類の違う牡蠣がのった牡蠣プレートを頼んだことがありますが、こうやって同時に食べ比べてみると、違いが明確でとても面白いです。どれも、牡蠣は牡蠣なんですけどね。ツルん、プリっまたはトロっという食感に磯の香りと旨味が美味しかったです。レモンとタバスコが入っていると思われるピリ酸っぱソース、そしてプンパーニッケル(酸味のあるしっとり思い黒パン)が添えられていました。
レタスのサラダ ロックフォールチーズドレッシング
外葉をはずしたレタスを丸ごとくし形に切って並べ、ロックフォールチーズのドレッシングをかけて紫玉ねぎのスライス、カリカリにいためたベーコン、シブレットを散らした一品。
しゃきしゃきとした歯ごたえのあっさりとしたレタスとロックフォールの風味がしっかり効いたドレッシングがとても良く合っていて、紫たまねぎとカリカリベーコンが味でも色でもよいアクセントになっていました。思った以上に美味しかったです。
トリュフたまご
柔らかいマッシュポテトの上に乗せた半熟卵にトリュフ風味の泡ソースをかけて白トリュフのスライスを散らした一品。
メニューでは、マッシュポテトではなくクリームスピナッチ(ほうれん草)となっていたのですが、注文後しばらくしてサービスのお兄さんから「本日はほうれん草を切らしておりまして、マッシュポテトに変更させていただいてもよろしいでしょうか。」というお伺いが入り、このお料理となりました。
上品なトリュフの香りの優しい味わいのお料理でした。強いて言うなら、卵黄がもうちょっと柔らかめのほうがよかったかな。
メイン その1 オーラキング サーモンのディルソース ジャガイモ添え
見ての通りのサーモンの焼き物です。味もご想像の通りでした(ソースにハーブが使われていますがクリームソースの味が濃くそれほど影響なし)。身もほっくりしており、普通に美味しかったですよ。
我ながらあまりにも平凡だったと思いますが、スタンダードならではの安心の味ということでした。
メインに その2 マグロのステーキ ニース風
一見、マグロのたたき風です。ニース風グリルとありましたが、マグロの焼き方がニース風というより、インゲン、トマト、玉ねぎ、じゃがいも、オリーブそして卵という付け合わせがニース風サラダっぽいからこの名前なのかなと思った次第です。
ここに卵はなくてもよい気がしましたが、マグロは焼き加減がよく、ちょっと香ばしい感じの周りに、ほんのり温かくしっとりもっちりした歯ざわりの中心部。うっすら甘みを感じるあっさり味で美味しくいただきました。バジルペストとも好相性でした。
デザート
バニラアイス詰めプロフィットロールのチョコレートソースがけとサクサクのパイ生地に心地よい甘さのミルキーなバニラクリームと甘酸っぱいラズベリーが挟まっているラズベリーのミルフィーユです。


食後は、コーヒーもいただき、あっという間に2時間半以上が経過しました。
感想
お店の対応も気持ちよく、思いのほか楽しい食事になりました。
あまりフランクフルトに食事に出る機会は無いのですが、宿泊先のヒルトンのラウンジが閉まっていたこともあり、またアメックスからのお知らせもあり、普段であれば、ちょっと訪問することは考えられないお店に行った感じです。
内容的には値段はやや高めだと思いますが、訪れている客層を見る限り問題ないのでしょう。
それにしてもフランクフルトの夜、しかも休日の夜にこんな世界があったなんてかなり新鮮な驚きがありました。