ひたすら楽しく食べて飲みましょう!

ヨーロッパ・ドイツでの日常生活からぽつりぽつり書きたいことを書いていきます。

Bowmore(ボウモア)15年と18年を飲み比べてみる!

今日は、ボウモア15年と18年が同時に手元にあるので、飲み比べをしてみようかと思います。15年はミニチュアボトルのため、一発勝負です。

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スタンダードの12年はあるにはあるのですが残量がミニチュアボトル以下なので今回の飲み比べには含めません。

Bowmore(ボウモア)蒸留所について

1779年から続くスコットランド・アイラ島最古の蒸留所ビート(泥炭)と潮の香りの漂うバランスの取れた味わいが特徴です。

しかし経営難が続き、1989年にサントリーが資本参加、1994年には完全子会社化しました。2014年にはサントリーがアメリカのビーム社(ジム・ビームで有名)を買収したことに伴い、リカー関係はビーム・サントリー社(旧ビーム社)の管轄となり、現在はその配下で次々の新作を世に送り出しています。

ちなみに旧ビーム社は同じアイラ島のラフロイグ蒸留所を配下に持っていたことで、サントリーはアイラ島の二大巨頭とも言えるラフロイグ蒸留所とボウモア蒸留所を手に入れたことになります

サントリーの資本参加後、財務基盤が安定したことで、本来のウイスキー作りに洗練できたこともあり、それ以降、安定した品質とボウモアらしいエレガントな味わいのアイラモルト・ウイスキーを供給し続けています。

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ボウモア サントリー

ドイツのネット専門ショップでの説明

さて、いつものように我々が購入しているドイツのネット専門ショップの説明を見ていきます。

Bowmore 15年

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香り:ダークチョコレート、天日干しのフルーツにほのかなアイラスモーク香
味わい:爽やかなヒマラヤ杉と力強いカラメルシロップ
余韻:力強く、わずかなシェリー風味による複雑さ
バレルタイプ:バーボン樽 オロロッソシェリー樽でフィニッシュ

15年熟成ボウモアはバーボン樽で熟成した後、さらにオロロッソシェリー樽で3年熟成して仕上げた1本です。

Bowmore 18年

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香り:果実とピート香をともなったクリーミーなキャラメル
味わい:非常に複雑、フルーツとチョコレートをライトなスモーキーさがまとめている
余韻:長く続く なめらか
バレルタイプ:オロロ ソシェリー樽

18年熟成のボウモアはいかにもボウモアらしい1本です。非常にバランスがよく、シェリー樽の味わいが効いており長熟により得られた複雑さを持っています。

ボウモアは数ある限定特別エディションをリリースしていますが、このボウモア18年はそれらとは異なり、定番ラインナップの中の1本です。

我々の感想

私たちが飲み始めた頃(カモメラベル)にはすでにサントリーのテコ入れでいいものが市場に出ている時期でしたが、商品のバリエーションも限られていました。その中でも感じたことは、アイラ島のウイスキーの中では、荒々しさの少ないエレガントな香りもあるやや女性的なイメージでした。サントリーはそのイメージを『アイラモルトの女王』と名付けました。

個人的には、ボウモアはピートのスモーキーな香りは控えめでややシェリー感が前に出ているイメージをずっと持っていました。

今回、改めてブログにするの当たり、ゆっくりと味わってみました。

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香りは、15年はダークチョコレートとヴァニラに燻製香。18年は前面にシェリーの香りが立ち奥に柑橘類の皮の香りとピート香を感じる。

この辺りは15年にはバーボン樽が最初の12年間使用されていることから香りに異なるキャラクターが出るのか?

味わいは、15年は口に含むとスモーキーな味わいが先に来て、そののち、穏やかな甘みを感じる。トワイスアップにすると、バニラとスモーキーなインパクトとその裏にすっすらのはちみつのようなイメージ。18年は甘い口当たり、オイリーではあるがすぐにスモーキーな味わいが追いかけてくる。

余韻は、15年は穏やかなピートの香りが残る。18年もあとにはピートの香りが留まるイメージ。

まとめ

2000年代前半から飲んでいますが、以前に比べてスモーキーさがやや強くなった感じがします。以前のほうが、より抑えられたピート感とエレガントで甘い香りがただより、アイラ島でありながら男性的なラフロイグなどとは対極をなすイメージでした。

今回、改めて2本飲んでみて、以前よりピーティな香りが強くなったように感じます。これは良い悪いでなく、現在のボウモアの向かう方向なのだと思います。

もちろん、美味しい2本であったことは間違いありません(もちろん楽しめました!)。

18年は、シェリー樽のみでの熟成と思いますが、15年と比べるとガッツリ、シェリー香が漂い、よりエレガントなしわがりなのではと思います。

アイラ島のウイスキーは大好きななので、この後も、アイラ島が続くと思います。 

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