皆さまいかがお過ごしでしょうか?
外出規制を含む様々なコロナウイルス蔓延を防ぐ対策が功を奏してきたヨーロッパでは、何とか初期の感染爆発の波を乗り切ったという意見が多くなり、規制解除に向けた動きが活発になってきました。
5月9日付けのお知らせに続き、今日はその後の続報をお知らせします。
今回も、いまドイツで発表されている規制緩和に関する情報をまとめていきます。ドイツは連邦制度を取っているため、実際の規制解除に関しては連邦の発表と合わせて各州の情報を確認していく必要があります。
また、地方自治体ごとの規制などもあるので、常にWEBサイトなどで最新情報を入手してください。
ドイツ国内での移動に関しては規制はなくなりましたが、引き続きソーシャルディスタンスとマスク、衛生に関しては継続して注意が必要であることに変わりはありません。
特にソーシャルディスタンスとマスクに関しては、州ごとに義務に対する表現が異なっているので注意しましょう(ルール違反には罰金もあり得ます!)
主な州とその緩和情報
バーデン・ヴュルテンベルグ州(Baden-Württemberg)
代表的な都市:シュトゥットガルト(Stuttgart)
当州ではすでに、数日前より動物園、植物園、博物館、美術館、ギャラリー、展示会場などの営業が再開されています。さらに今後下記の規制緩和が予定されています。
5月18日から、飲食店の営業が再開できます(室外だけでなく室内スペースも)。同様に貸別荘やキャンピング場での観光目的での宿泊が可能になります。
さらに5月29日からは、ホテルでの観光目的での宿泊が再開されます。同様に遊園地や遊戯場などの観光施設の営業再開、観光船(川やボーデン湖)の利用も認められます。
ただし、プール、湖での水浴、温泉、バーなどの酒場、劇場、演劇場、オペラハウス、映画館などの文化的施設の営業再開許可は今のところ未定のようです。
【追加情報】
同州では、5月16日より下記の国または地域からの入国者に対する一時的隔離規制を解除しました。
バイエルン州(Bayern)
代表的な都市:ミュンヘン(München)
実質的な外出禁止令が出ていたバイエルン州では5月6日をもってこの制限が解除されています。今後の規制緩和予定は下記のようになっています。
5月9日より動物園、植物園、博物館、美術館、ギャラリーなどの営業が再開可能になります。また5月18日からは飲食店(ただし室外席のみ)とビアガーデンの営業が再開可能になります(屋内での営業は25日から)。
さらに5月30日からホテル、貸別荘、キャンプ場、さらに様々な観光施設(お城やクルーズ、遊園地など)も再開可能になります。
ただし、ホテル内の共有施設(フィットネスエリアやプールなど)の利用再開は未定のようです。
【追加情報】
同州では、5月16日より下記の国または地域からの入国者に対する一時的隔離規制を解除しました。
ベルリン(Berlin)
ベルリンではすでに4月後半より動物園、博物館、美術館などの営業が再開されています。
さらに5月15日から飲食店などの営業が再開可能になり、25日からはホテルでの観光目的での宿泊が可能になります。また同様に市内観光ツアーなども再開されるようです。
ただし、バーや酒場などの再開予定はまだ未定のようです。
ハンブルグ(Hamburg)
ハンブルグではすでに、植物園や博物館、美術館、ギャラリーなどが営業再開しています。ただし観光目的での宿泊施設の利用や飲食店などの営業再開は未定となっております。
【追加情報】
レストラン、ビアガーデン、カフェ、酒場、アイス店などが再開されました。
また、ホテル、ペンション、貸別荘なども観光目的で利用可能になりました。
ヘッセン州(Hessen)
代表的な都市:フランクフルト(Frankfurt am Main)
ヘッセン州では動物園や博物館、美術館はすでに営業を再開しています。
5月9日からはさらに劇場、オペラ座、コンサートホールなどの文化施設が利用可能となります。
また、15日からホテル、貸別荘、キャンピング場での観光目的での利用が再開されます。同様に飲食店(レストラン、カフェ、ビアガーデンなど)や遊園地なども営業が再開可能になります。
ノルトライン・ヴェストファーレン州(Nordrhein-Westfalen)
代表的な都市:デュッセルドルフ(Düsseldorf)
5月4日以降すでに博物館、美術館、ギャラリー、お城、城砦など、さらに植物園などの営業が再開されています。
さらに5月11日から飲食店の営業が再開され、さらに観光目的での貸別荘やキャンピング場での宿泊が認められます。また遊園地や観光船の営業も再開されます。
5月21日からは観光目的でのホテルでの宿泊も再開されます。また5月30日からはプール、劇場、オペラ座やコンサートホールも利用可能になります。
【追加情報】
同州では、5月15日より下記の国または地域からの入国者に対する一時的隔離規制を解除しました。
まとめ
上記の追加情報を加えていない州では引き続き、国外からの入国者(帰国者含む)に対し、一時的な隔離規制を継続しています。
多くの州で先週から大幅な規制緩和が始まり、通勤時間帯を含む道路の交通量も目に見えて増えました。同時に市内の人でも多くなり、今後はより一層、外出時のマナーが重視されることと思います。
表現にやや異なりはありますが、基本的には店舗内、または公共交通機関ではマスク着用は義務となっていますので、今更ながら自分だけでなく他人のためにもルールの順守が大切になります。
また、それぞれが自己防衛に関して注意していかないと確実に第2波に飲まれそうな感じがします(基本的な状況は変わっていないわけだから)。
比較的被害の少ないヨーロッパの国では6月中旬ぐらいから観光客の入国を認る話が出ています。それに伴い、多くのEU諸国でも国境が開かれていきます。
飛行機での移動の自由や観光に関しては改めてメインブログ(さあ、飛ぼう!)でお伝えします。