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ヨーロッパ・ドイツでの日常生活からぽつりぽつり書きたいことを書いていきます。

私たちが住んでいる町でマスクの配布が始まった・ドイツ

ここにきてドイツで新型コロナ感染拡大防止のためのマスクの有効性が認められるようになりました。

私たちが住んでいる市は先ごろ、市の独自の判断で全住民に対し、1人1枚の布製マスクを無料配布すると発表していました。

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そして今日、4月18日(土)からまずは75歳以上の住民を対象にマスクの配布が始まりました。

この措置はドイツでは珍しいものだったためか、全国放送のニュースでも配布現場から記者がニュースを伝えていました。


CORONA-KRISE IN DEUTSCHLAND: Bad Homburg versorgt Einwohner mit Gratis-Schutzmasken

配布されるマスクは一般的な耳に掛ける形状のマスクではなく、筒形の布製チューブフェイスマスク(白色)でループ状のひもを頭の後ろで締めて調整します。

もちろん洗濯可能で何度でも使用できるとのこと。別のところで読んだ記事ではうろ覚えですが、高機能生地でできていると書いてあったような。

生産キャパの関係もあり、配布は市内を地域ごとに分けて順次行われます。それに先立ち、市役所から手紙が届くそうで、受け取りの際は、その手紙の提示を求められます

市長はコメントの中で「皆がマスクをすることで、防疫効果を得ることができます。なので皆さんには、責任ある行動をとっていただくよう、例えば買い物に出かけるときはマスクをするようお願いします。」などと述べています。

ドイツではこれまで、一部の市を除いて外出時のマスク使用は義務づけられてはいませんでした。連邦政府と各州政府の間で、マスク着用を強く推奨していくものの全ドイツとして義務付けまでしないということで意見が一致していました。

そんな中、州レベルではザクセン州が他の州にさきがけて、20日の月曜日からマスクの着用義務付けを決定しました。今後これに追随する州は増える模様です。

ドイツでは来週から徐々にではあるものの、制限措置の緩和が始まる予定であることから、公共の場でのマスク着用の意義は今後さらに大きくなるとみられているようです。最も重要な予防(感染拡大防止)方法はこれまで通りソーシャル・ディスタンスや咳エチケット、手洗いの徹底であることに変わりはないが、加えてマスクを着用することには意義がある、というのが現状における多くの専門家、政治家および各分野の識者の見解となっています。

ただ、これまでマスク文化が皆無だったドイツ。医療分野でのマスクが不足しているという現状のもと、一般市民にまで一斉にマスク着用を義務づけるとなると、供給に不安が… ということで、一斉の義務付けが見送られてきたのかな、という感じです。

ということで、我らが市長は、「市民全員にマスクを配ったんだから、持ってないとは言わせませんよ。だから外出時にはマスクをしてね」ということなのでしょうか、改めてマスク着用を強く推奨しておられます。

ドイツもイースター(復活祭)が終わり、気温も20度を超える日が多くなってきました。チューブ型のマスクではこれからの季節、少々きつい気もしますが、高機能素材ということですからその点もクリアしているのでしょうか。手元にやってくるのを楽しみに待ちたいと思います。