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【ドイツで切手収集】 ハーメルンの笛吹き男

さて、今回ご紹介する切手は、ドイツの代表的な伝説ハーメルンの笛吹き男』の切手です。

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正式には『Der Rattenfänger von Hameln』(ハーメルンのネズミ捕り男)となりますが、1284年に起きたとされる事件がこの伝承の起源となっています。

伝承の概要フリー百科事典ウィキペディアWikipedia)より)

1284年、ハーメルンの町にはネズミ が大繁殖し、人々を悩ませていた。ある日、町に笛を持ち、色とりどりの布で作った衣装を着た男が現れ、報酬をくれるなら町を荒らし回るネズミを退治してみせると持ちかけた。ハーメルンの人々は男に報酬を約束した。男が笛を吹くと、町じゅうのネズミが男のところに集まってきた。男はそのままヴェーザー川に歩いてゆき、ネズミを残らず溺死させた。しかしネズミ退治が済むと、ハーメルンの人々は笛吹き男との約束を破り、報酬を払わなかった。

約束を破られ怒った笛吹き男は「お前たちの大切なものを代わりにいただこう」と捨て台詞を吐きいったんハーメルンの街から姿を消したが、6月26日の朝(一説によれば昼間)に再び現れた。住民が教会にいる間に、笛吹き男が笛を鳴らしながら通りを歩いていくと、家から子供たちが出てきて男のあとをついていった。130人の少年少女たちは笛吹き男の後に続いて町の外に出てゆき、市外の山腹にある洞窟の中に入っていった。そして穴は内側から岩で塞がれ、笛吹き男も子供たちも、二度と戻ってこなかった。物語によっては、足が不自由なため他の子供達よりも遅れた1人の子供、あるいは盲目と聾唖の2人の子供だけが残されたと伝える。

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現在のハーメルン(Hameln)はニーダーザクセン州の小都市ですが、その旧市街は今も中世の街並みを残し、公式に『Rattenfängerstadt Hameln』(ネズミ捕り男の町ハーメルン)を名乗りメルヘン街道の重要な観光スポットでもあります。

レストラン『ネズミ捕り男の家』、小径舞楽禁制通り』、伝説に関するハーメルン博物館』『結婚式の家』『マルクト教会』『教会参事会館』などすべて歩いて回れる範囲にメルヘンいっぱいの観光ポイントが集まっています。

この町の伝承に興味があれば下記の書籍が個人的にはおすすめです。阿部謹也氏のドイツ中世史に関する書籍は今でもとても魅力を感じます。

さて、肝心の切手は、ご覧のように笛吹き男(ネズミ捕り男)が笛を吹きネズミを伴い町の外へ向かう姿が描かれています。これまでにこの伝承の解釈について様々な学説などが展開されていますが、実際には何が起こったのでしょうか?

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今回も95セント切手10枚がセットとなったシートを購入しました(9.5ユーロ)。

2020年12月より販売されており現在も購入が可能となっています。

ご興味ある方は下記のサイトをご覧ください(ドイツポストの切手販売ページです)。リンク切れの場合は終売となっている可能性があります。

Der Rattenfänger von Hameln, Briefmarke zu 0,95 €, 10er-Bogen | Shop Deutsche Post

次回も少しづつ最近のドイツっぽい切手を紹介していきますね。

*1:フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)より引用』