さて、久しぶりの更新となりますが、オミクロン株がものすごい勢いで感染者数を増やしている現在(2022年1月23日時点)でのドイツの状況を見ていきたいと思います。
ドイツの感染者情報
まずは本日2022年1月23日時点での感染者情報ですが、過去15日間の新規感染者数の変動を見ていきたいと思います。曜日により新規感染者数は相当上下しますが、おそらく現時点では妥当な数値かと思います(資料:過去15日間の新規感染者数)。
1月21日(金)には1日の新規感染者数がドイツ全国でついに14万人を突破しました。また前後する木曜日、土曜日もそれぞれ13万人を突破しています。イギリスやフランスほどのインパクトはないかもしれませんが、ここまで来ると、外を出歩いていればどこかで感染してしまってもおかしくないんではないかと考えてしまいますね。
また、過去7日間における10万人当たりの感染者数は806.8人(1月23日、午前7時半時点)となっており、各州によりばらつきはありますが、これまで経験したことのない状況となっているのは間違いありません。
特にベルリンやハンブルグ、ブレーメンなど北側に位置する大都市は軒並み、上記指数が1000人を超えています。
また現在までのドイツでの状況ですが、下のグラフと情報では、現時点での感染者数は約133万人、回復者総数723万人、死亡者数116,778人となっています(2022年1月23日現在)。
昨年12月オミクロン株による感染が広がり出してからはまさに一気に広がった感じがします(今年1月初めの落ち込みはクリスマス休暇などで検査を受けた総数自体が少なかったものと思われます)。
ワクチン接種の進捗状況
ここでワクチンの接種状況ですが、ブースター接種が進むドイツでは、2022年1月21日時点での状況ですが、2度目の接種も終えた者(完全接種者)は6100万人(総人口の73.3%)となっています。
またブースター接種を受けた人は、すでに4170万人(総人口の50.1%)となっています。
いまだ2050万人(24.6%)がワクチン未接種となりますが、このうち400万人は0-4歳(4.8%)であり、ワクチン接種が認められていおりません。
また年齢別の接種状況ですが、60歳以上の方の場合、87.9%の接種率(72.1%)、18-59歳で81.3%(51.9%)、12-17歳で57.6%(16.8%)となっています(いずれも2回の接種を終えた比率、かっこ内はブースター接種を終えた比率)。現在のデータからは、一般成人へのブースター接種も進んでおり、あとは就学児童への接種が進めば、ほぼカバーされるところまで進んでいます。
現在の状況に関して(私的感想)
現在、猛威を振るっているオミクロン株ですが、ご存じのようにワクチンを接種していても感染しますし、他の方へもかなりの感染力を持って広がっています。
幸い軽症者がほとんどのため(ワクチンの効果なのか、今回の株の特徴なのかは?)、欧州では規制強化どころか規制緩和に向かう国もあります。
ドイツでは、ブースター接種を行っていることを前提に、ほぼ自由があります。逆にブースター接種を受けていない場合、直近の簡易テストの陰性証明などが無いと不便が生じることもあります(レストランなど)。
また、地域によってはスーパーマーケットへの買い物ではFFP2マスクを義務化しているなどの規制強化を行っているところもあります。
基本的に対策は州政府が行っているため、必ずしもドイツ全体で同じルールとは限らないところが厄介ですね。
国外からの入国に関しては変異株ハイリスク地域でなければ、それほどの規制は無く、ワクチン証明のみでの入国も可能です(一般ハイリスク地域からの入国にはさらに入国登録が必要)。詳しくは、下記、在ドイツ日本国大使館のサイトにて確認が可能です。
新型コロナウイルスに関する最新情報(ドイツ) | 在ドイツ日本国大使館
それでは、今日のUpdateはここまでです。