1824年、 政府公認の蒸留免許第一号を取得したのが The Glenlivet 蒸留所でした。
創業者のジョージ・スミスが造りだしたウイスキーはモルトウイスキーの代名詞ともいわれるようになったそうで、その評判に便乗しようと、蒸留所名にGlenlivetを使う同業者が後を絶たなかったとか。
1870年代にはその数20カ所近くにものぼり、遂に業を煮やしたスミス家が訴訟を起こし、単独でGlenlivetを名乗るのが許されるのは本家本元のみになった、というのはよく知られた逸話でしょう。
現在販売されている12年にシングルモルトは緑色のラベルに変更になりましたが、今回のレビューは旧ボトルのものです。
さて、今回はどんな世界を見せてくれるでしょうか?
オリジナルサイト(ドイツ語版)での紹介
色:明るく生き生きとした金色
香り:フルーティー、夏っぽい
味わい:バランスのとれたフルーティーな味わい、強いパイナップルの風味
余韻:長い、クリーミー、マイルド
このウイスキーはこれまで、なめらか、フルーティー、複雑、洗練されている、楽しませてくれる、クラシックなど、さまざまな形容がなされてきました。
ウイスキーガイドのオリジナル・モルト・ウイスキー・アルマナックでは、「一級品のモルト。しかるべくして、世界で最も人気のあるモルトの一つである」と記述されています。
グレンリベットの特徴的なスタイルを代表するこのクラシックモルトは、まず最初に伝統的なヨーロッパオーク樽で熟成された後、アメリカンオークカスクで熟成されます。
アメリカンオークカスクで熟成されることで、ヴァニラの風味が加わるとともに、ウイスキーに独特のなめらかさが生まれます。
ミネラルを豊富に含んだジョージーの湧き水は、マッシングと発酵の過程でフレーバーを形成するのに役立ち、銅製のスチルの特別な高さと幅が、繊細かつ複雑な個性を生みだしています。1本あれば、あらゆるシーンで活躍してくれるウイスキーです。
ドイツのネット専門ショップでの紹介
香り:花のような、フレッシュで繊細な香り
味わい:甘くてモルティなバニラの香り
余韻:長く、時間が経つにつれて温かくなっていく
我々の感想
色:やや控えめな琥珀色でバランスのいい色合い
香り:フルーティーだがブラックベリーのような濃い香りでなく、さわやかなイメージ。控えめで女性的。
味わい:柔らかなバニラ香、花のような香りを楽しめる。加水するとさらに飲みやすく淡い香りを楽しめる。
余韻:控えめなクリーミーなイメージが後を引く。とにかく飲みやすい。
まとめ
我々の中でも20年間変わらずスペイサイドを代表するスタンダードなウイスキー。すべての基準として常においておきたい一本であり、”今日何飲もうかな”っと困ったときの一本。また値段的にも低めで買いやすい。
これからもシングルモルトウイスキーの中心でいてほしいと思っています。