ひたすら楽しく食べて飲みましょう!

ヨーロッパ・ドイツでの日常生活からぽつりぽつり書きたいことを書いていきます。

北ハイランドの「追加熟成のパイオニア」Glenmorangie Quinta Ruban 14年

ハイランド地方テインに1843年に設立されたグレンモーレンジィ蒸留所

スコットランドでは類を見ないほど背の高いポットスチルによって、最もピュアな蒸気のみが抽出され、なめらかでエレガントな味わいが生まれるんだそうです。

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そして自社所有の水源から得られるミネラル分豊かな硬水スコットランド原産の大麦、さらに樽へのこだわりが、複雑でありながら口当たりがよくなめらかな「完璧すぎるウイスキーを生み出しているんだとか。

一旦樽で熟成した原酒を、さらに別の樽で熟成させる追加熟成を他にさきがけて始めた蒸留所で「追加熟成のパイオニアと呼ばれているということです。

さて、今回はどんな世界を見せてくれるでしょうか?

オリジナルサイトでの紹介

A voluptuously silky spirit, Glenmorangie Quinta Ruban is aged first in bourbon casks for smooth, fruity notes. We then finish this single malt whisky in ruby port casks to create velvety depth.

Our Quinta Ruban port cask finish brings chocolate boldness to Glenmorangie's renowned smooth style. Non chill-filtered for additional aroma and mouthfeel, it is savoured all over the world.

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魅惑的でシルキーなグレンモーレンジィ・キンタ・ルバンは、まずバーボン樽で熟成させ、滑らかでフルーティーな香りを引き出し、その後、ルビーポートカスクで仕上げることで、ベルベットのような深みを生み出しています。

ポートカスクで仕上げたキンタ・ルバンは、グレンモーレンジの滑らかなスタイルにチョコレートのアクセントが加わっています。

香りと口当たりの良さをさらに高めるためにノンチルフィルター方式を採用しており、世界中で飲まれています。

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香り:ダークミントチョコレート、タンジェリン、セビリアオレンジがサンダルウッドとクルミと混ざり合い、ペッパーとナツメグのスパイシーなフィニッシュへと続く

味わい:ミントチョコレートとクルミがベルベットのように口の中に広がる。バラ、ロクム(ターキッシュ ディライト)そしてその奥に甘いセビリアオレンジの風味が感じられる

余韻:ダークチョコレートミントとほのかなオレンジのシルキーな余韻が長く続く

Glenmorangie

ドイツのネット専門ショップでの紹介

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香りフルーティーでフローラル、爽やかなオレンジにキャンドルワックス、わずかに白檀、そしてダークチョコレートの香り。エキゾチックなスパイスの香りをともなうナッツの風味が続く

味わいシルキーでなめらかな口当たりに、チョコレート、甘いみかん、ナッツの豊潤な味わい

余韻チョコレート、ミント、オレンジの香りが長く続く

カスクタイプ:バーボン樽、仕上げはルビーポートパイプ

2019年のニューリリースでは熟成期間が長くなり、14年になりました。

バーボン樽で少なくとも10年間熟成された後、厳選されたポートワイン樽で追加熟成されています。

樽の種類やシングルモルト製造工程は変わらないため、香りや味わいの基本的な特徴は受け継がれています。ボトルラベルの色がダークグリーンになりました。

我々の感想

色:濃い琥珀色で、とてもオイリー

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香り:ポートワインの香りたくましく、フルティー(オレンジ系?)であるがナッツやワックスのような香り

味わい:オレンジやかすかなミントの香り、加水するにしたがいオレンジのみが出てくる感じ

余韻:ミント(ミントチョコ?)とオレンジがうっすらと後を引く

まとめ

さて今回は ポートワインカスクのフィニッシュを楽しんでみました。シェリーに似ている部分もありますが、より甘みを強く感じるような気がします。

チョコレートの香りもあるようですが、あまりはっきりせず、むしろチョコレートを食べて飲むとミントチョコのような味わいがかすかに生じて楽しめました。

やや樽の個性が強い気もしますが、楽しめる一本です。ポートフィニッシュ是非お楽しみあれ!