さて今回はティーチャーズのキーモルトとして有名なアードモア蒸留所が送り出す定番シングルモルトウイスキー・レガシー(Ardmore Legacy)とボトラーズであるシグナトリー社が出すアードモア10年・カスクストレングス・2009年(2009-2020)を飲み比べていきたいと思います。それぞれが持つアードモアならではのかすかなスモークを感じるモルトと味わいの違いが感じられるか楽しみです。
さて、今回はどんな世界を見せてくれるでしょうか?
Ardmore Legacy(アードモア・レガシー)について
アードモア蒸留所が送り出す定番シングルモルトウイスキー・レガシー(Ardmore Legacy)。
ピーテッド麦芽とノンピーテッド麦芽を使用した原酒の組み合わせで作られており、後熟はクォーターカスクで行われます。ピートはハイランドのもののみを使用しています。
アルコール度数 | 40% |
着色 | カラメル色素による着色あり |
色合い | やや霞がかった琥珀色、やや沈んだ色、そしてオイリー |
香り | スモーキーさを強く感じる。かすかにあまい香り。シナモンやハーブ? |
味わい | 甘い口触りであるがスモーキーさが引き締まった印象を与える。加水することでスモーキーさがさらに前面に、同時にややスパイシーさも。しかし飲みやすさと同時に丸みを感じる。 |
余韻 | 引き際よく消えていき、喉の奥にかすかにとどまる。 |
Signatory Vintage "Ardmore Vintage 2009年"について
今回紹介するシグナトリー社によるアードモア2009年ヴィンテージの10年カスクストレングスは、私たちが購入しているショップ専用に瓶詰めされた246本中の一本となります。
並行輸入も含めおそらく日本では手に入らない一本であり、すでにこちらでも終売となっております。
このシングルモルトウイスキーは、スモーキーさで有名なアイラ島ウイスキーで利用されていたバーボン樽で10年間熟成されています。
アルコール度数 | 58.5% |
カスクナンバー | 706480 |
ボトルナンバー | 246本中の177番 |
蒸留日 | 2009年10月27日 |
ボトル詰め日 | 2020年5月12日 |
色合い | やや薄めの黄金色、明るい |
香り | カスクストレングスなので、そのままだとスモーキーでたくましいイメージ。加水していくとアイラ島のウイスキーのようなピート感が出てくる。 |
味わい | スモーキーでありながら、ナッツや柑橘系のフルーツ。 |
余韻 | 切れがよく穏やかに消えていく。 |
我々の感想
まずはシグナトリー社の2009年ビンテージウイスキー・カスクストレングスですが、香りがしっかりしており、それでいてしっかりアードモアらしいスモーキーさもある大好きな一本です。だいぶ飲み進めてしまいましたが、もう一本買おうと思ったときはすでに売り切れ。まさに一期一会を思い知らされる一本です。
アードモアのスタンダードと考えているレガシーはバランスがとれたまさに比較するときのベースにできるウイスキーでした。スタンダードなラインだけに飽きの来ない作りとなっており、今後も飲み続けること間違いなしです。
まとめ
総合的に見てウチでは大人気の蒸留所です。前回も書きましたが、Teachers(ティーチャーズ)向けのキーモルトですが、シングルモルトウイスキーとしてもとてもハイレベルで楽しめます。
日本でももっともっとメジャーになってほしい蒸留所ですね。