ひたすら楽しく食べて飲みましょう!

ヨーロッパ・ドイツでの日常生活からぽつりぽつり書きたいことを書いていきます。

【新型コロナウイルス】夏休みを終えたドイツに今

さて、前回のお知らせからしばし時間が経ちましたが、現在のドイツの状況を見ていきたいと思います。

f:id:Oni-Taiji:20210902040329j:plain

ドイツの感染者情報

まずは9月1日時点での感染者情報ですが、新規感染者数は13,500人程度となっております。曜日により新規感染者数は相当上下しますが、おそらく現時点では妥当な数値かと思います(資料:過去15日間の新規感染者数)。

f:id:Oni-Taiji:20210902041341j:plain

また、10万人当たりの過去7日間の感染者数は75.7人となっており、一時は1桁台まで回復しましたが、今となっては本当に感染者数が減っていたのかテストを受ける人自体が減ったのかわかりません(テスト会場がよくガラガラだったので)。

また規模の大きい都市ではさらに悪化しておりフランクフルトでは上記の統計上、121.8人となっています。

現在までのドイツでの状況ですが、下のグラフと情報では、現時点での感染者数は119,600人、回復者総数3,956,387人、死亡者数92,223人となっています。

今年1月には感染者数が350,000人程度だったことを考えると、それほどではありませんが下のグラフからは明らかに感染者数の急増が読み取れます。

f:id:Oni-Taiji:20210902041849j:plain

kibidango.hatenablog.jp

ワクチン接種の進捗状況

ここでワクチンの接種状況ですが、前回のの時点(7月19日)では1度目の接種を終えた者が60%(49.931.406人)、2度目の接種も終えた者は46.7%(38.843.476)でしたがこの1か月半でどれだけ伸びたでしょうか?

2021年8月31日時点での状況ですが、最低一度の接種を終えた者は65.3%(54.297.654人)、2度目の接種も終えた者は60.7%(50,431,730人)と思ったほど新規の接種者の数字が伸びていません。

決してワクチン供給に問題があるわけではありませんし、接種を受けたい人はいつでも受けられる状況にあるため、いまだ接種を拒んでいる人たちが35%程度いると考えられます。

また年齢別の接種状況ですが、60歳以上の方の場合、82.7%の接種率、18-59歳で65.2%、12-17歳で21.3%となっています(いずれも2度の接種を終えた比率)。このデータからも18-59歳の接種率がいまだこのレベルということが不安材料かもしれません。

f:id:Oni-Taiji:20210902043921j:plain

夏休みを終えて(私的感想)

夏のヴァカンスのシーズンが終わりを告げた今ですが、ワクチンの接種が進み欧州共通のワクチンパスポートの効力もあり、ワクチンパスポート保持者は欧州内では移動の自由が与えられ、自由に旅行ができました(帰国後の隔離等も基本なし)

そのため、観光地の賑わいはまるでコロナ前のようでした。異なる点は、引き続き建物内でのマスク着用義務や極端にアジア系旅行者がいないことぐらいです(今の日本の京都を想像してください)。

ドイツ政府はこれまで無料で提供してきた市中での無料コロナテストを10月11日から有料とすることを発表しています。つまりワクチン未接種者は今後、ワクチンパスポートまたはPCRテスト/抗原テストの陰性証明が求められるような施設への出入りの際、毎回有償の抗原テストを受けたうえで出向く必要が生じます。ある意味、ワクチン接種の推奨でありまた未接種者への警笛のようにも思えます。

ドイツでは入院を必要とする重症者の数は確かに上昇はしていますが(8月28日時点で1008人)、幸いかつての3回の危機に比べればまだコントロールの範囲内なのかと思います。

ちなみに下の表ですが、各国のワクチン接種者数(完全接種者)を示しています。

人口の違いはありますが、8月20日時点で日本の完全接種者数はドイツを上回っているんですよ。

f:id:Oni-Taiji:20210902051031j:plain

日本ではワクチン供給の遅れ等がよくニュースになっていますが、世界的に見ればとても恵まれており、短期間でこれだけの完全接種者数を実現していることはとてもすごいことです。